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2008.08.19

サマータイム・ブルース

鳴り響く電話のベルに叩き起こされた朝、

 電話2  「ゴメン、寝坊した!」

受話器の向こうから、イレズミ者(ヒロ吉)の心配げな声が聞こえた。

「もしかして・・・寝てます?」

「ごめん、今すぐ行く!」

スクーターのアクセルを全開にして現場に向かうオレの顔面は
風圧とは別の理由で、確実に変形していた。

「ヤバイ!撮影時間を繰り上げようと言い出した張本人が遅刻!」

いたいけな小学生を誘拐する不審者役を演じるという、
依頼を受けてしまった工藤探偵事務所。

普段着のまま役作りを決行した結果、
どこから見ても立派な変態さんにしか映らないから不思議だ。
じゃあ、普段、日常のオレって一体・・・?

いけません、いけません、役と同化しすぎては(特に今回は)
日常生活にレヴォリューションが巻き起こってしまうのだ。

現場に辿り着くと、撮影スタッフのディレクターが、
「五茂さん(役名)どこで撮影しましょうか?」
と、尋ねてきた。

成り行き上、絵コンテを切ったり、雑事をしている内に
オレは、うっかり、このチームに取り込まれてしまったのだった。

遅刻した焦燥感で、「いっぱいいっぱい」のオレの脳細胞に
ありったけの情報を詰め込んで、フル回転させる。

太陽・雲・影・ノイズ・役者の動き・人・車の流れ・時間・etc・・

「何でオレが考えんとイカンのだ?」
などと言う疑問が浮かんでは消える中、
方程式は完成し、ロケ場所が決定した。
マラソン・・いや、鉄人レースのスタートである。

最初のシーンは、変態さん(オレ)が、いたいけな小学生を付け回し、
挙句に禁断の一歩を踏み出してしまうという、悲しい場面からだ(苦笑)

朝の焦燥して歪んだ表情を巧みに役に取り込んで
立派な不審人物を自己演出し始めれば、気分はもう変態だ!(泣)
歩いても、走っても、佇んでも、ぼーっとしていても、
ドコを切っても・・・いや、もう言うまい。
それが、どれ程のモノなのかは、わいわいTVの番組で確認して戴こう。

ちなみにこの作品にはホンモノの青パトや警察パトが登場し、
イレズミ者(ヒロ吉)は警官の制服(ホンモノ)に身を包み、
警棒まで装備していたのだ。身も心も不審者のオレにとっては
正にドキドキものである。

他の出演陣も非常に優れた資質を持ち合わせていたが、
取り分け、主役の小学生役の女の子の見事な演技が、
この作品に登場するアクの強い連中を奇跡的にジョイントさせていた。

ショッカーアクの強い連中(笑)

猛暑・光・雨・時間・NG・虫・etc・・

幾多のアクシデントを乗り越えながら、総勢10数名のチームは、
より結束力を増し、よりよい作品を作り上げようと、
いつしか強いスクラムが組み上げられて行った。

何故だろうか、撮影スケジュールが消化されて行くのに従い、
夏の終わりにも似たモノ悲しさが、心に生じて来るのは・・。

ともあれ、自分の出演シーンを全て撮り終えたオレは、
次の現場、ココレッタの2階特設ライブ会場へと向かった。

スクーター 

感傷に浸っているヒマなど残されているワケが無い午後の1時。
ライブの開場まで何と5時間しか残されていないのだ。

小雨も舞う曇天の空の下、朝とは違う焦燥感と不安が
オレの心中で渦を巻いていた。

次回「独立愚連隊ブルース」

後ろ姿 

ハマー、誰よりも、あんたに見せてやりたかったよ。

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この記事へのコメント
ボロボロの体に、
爆弾を抱えた喉。

itamaeちゃんを巻き込んで居なかったら、ボロ雑巾は廃人になっていたでしょう。

本当、感謝です。
Posted by ヒロ吉 at 2008.08.19 12:23 | 編集
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